今日は特別な日

今まで経験した病の備忘録や、興味があることについて綴っていきます。

抑うつ状態②そこはかとなく死にたい

精神科に行くことを勧められてから、精神科の予約日までの1か月と少しで症状は少しずつ変化していきました。

少しずつ気分の落ち込みが酷くなっていて、毎日辛いのは朝が来て起きないといけない瞬間とお風呂に入る時でした。
目は覚めているのに起き上がれない。
夫は在宅勤務だったので、毎日10時過ぎ頃になると起こしに来てくれていました。
それでもご飯を食べる気にもならず、ソファに移動してジッとしているのが日課でした。

頭が働かなくて考えることが出来なくなっていて、お風呂に入る際
服を脱ぐ→お風呂につかる→シャンプートリートメント→体を洗う→顔を洗う→頭と体をふく→服を着る→スキンケア→ドライヤー 
の流れの工程が多く、お風呂の想像をするだけで苦痛でした。

冬場だったので、基本的に2日に1回、調子が悪いときは3日に1回の入浴でした。夫に促されて泣く泣く入るという感じでした。
スキンケアも出来ない日がほとんどで、オールインワンを塗れればいいところでした。

普段は好きな料理も、工程が多いものは作ることが難しく、それ以前に献立を決めることが困難でした。
一度決めたかと思ってもやっぱり止めて他のものに変えたり、決断力が著しく低くなっていると感じていました。
もやしやキャベツ等の野菜を炒めて混ぜるだけの半レトルトに頼って作っていました。
調子が悪い時はそれすら出来なくて、仕事終わりの夫がご飯を作ってくれていました。
申し訳なくて、何で出来ないのだろうと辛くてしょっちゅう泣いていました。

毎日着る服を決めることもできなくて、休日は夫が選んでくれたものを、平日は毎日同じ服を着ていました。
コートを着る季節の間はまだよかったです、コートがいらなくなってくると、自分の恰好に自信が持てず外に出ることが大きなストレスに
なっていました。

耳鼻科診察も通っていましたが、同じ病院内で呼吸器科にも掛かっており、PCで同一患者の情報共有が出来るようになっているようでした。
その診察の際に耳鼻科での診察記録がふと目に入ってきました。
抑うつ状態で精神科病院受診予定」
このときに、今の私の状態って抑うつ状態なんだとハッキリ自覚をしました。


少し調子がいい時は、ひたすらネットで抑うつ状態やうつ病のことを調べて、うつ病診断をして、落ち込んでいました。
また求人情報を調べて、朝も起きれないしこんな風に何もする気にならない私には仕事なんて出来るはずがないと思って落ち込んでいました。

いつの間にか、薄っすらと死にたいという思いが常に付きまとうようになっていました。
本気で実行しようとするつもりも無いし、強い思いでは無いけれど、波のようにゆらゆらと私の中でずっと燻っていました。
その状態を私は、「そこはかとなく死にたい」と自分で表現していました。
それでも波が大きくなることもあって、そんなときは死にたいと声に出して泣いていたし、以前不眠でもらっていた手元にある睡眠導入剤を全部飲んだら死ねるのだろうかと具体的に考えたりもしていました。
もちろん、こんなこと夫にも家族にも言えなかったです。

少し前に急に親族が亡くなったことが私自身も辛く、苦しむ家族を見てきたので、
そんなことを思ってしまう自分が許せなくて、でもそれ以上に家族のために絶対に自殺は出来ないと私の大きなストッパーになっていました。


起きていると何も出来ない自分を責めることばかり考えてしまって、いつになったら良くなるのか、元の自分に戻ることはできるのだろうかと不安でたまらなくなってしまうので、何も考えたくなくていつも眠っていました。

起きている時間が耐えられないから、眠ることで自分を守っていました。
毎日15時間くらい眠っていたと思います。
眠り過ぎて、動かな過ぎて、肩と膝が痛くなりました。そしてもう治らないかもと不安になって眠るの繰り返しでした。
体が震えるほどの不安感で押しつぶされそうでした。

そのうち、夜に眠れなくなってしまいました。