今日は特別な日

今まで経験した病の備忘録や、興味があることについて綴っていきます。

抑うつ状態①そういえば最近、何も楽しめない

初めて症状に気づいたのは、去年の1月でした。
何だか気分が優れない。朝起きれない、何もする気にならない、憂鬱な気分。
ちょうど好酸球副鼻腔炎の治療で、ステロイドの経口薬からデュピクセントの注射薬への切り替えを行っている時期でした。
耳鼻科の主治医の先生には、耳鼻科以外の体調不良も時に相談していました。

「もう2週間くらいずっと気が滅入っているのですが、薬の副作用でしょうか?」

実際には1か月くらい憂鬱な気分が続いていました。
少し前に、デュピクセントを始めたことによる体調不良があったためその延長線上のことかと軽く考えていました。
先生曰く、デュピクセントには精神に作用する副作用は聞いたことがなく、薬の反応で疑うのならステロイドを減らしたことによる症状ではないか、とのことでした。

好酸球副鼻腔炎の治療では、当初ステロイド薬しか症状改善の手立てが無く、ステロイド薬の容量が増えてくると、私の場合は精神面への副作用でハイテンションになり、睡眠導入剤を要するくらいの不眠や多弁を実感していました。(ステロイドの副作用についてはまた詳しく書きたいです)
確かにステロイド薬を減らしていく過程では、毎回身体のだるさは感じており、特にこのときは大きく体調を崩した入院後の数か月だったので、いつもより長い期間多い量を摂取していたのでした。

ステロイド薬をこれ以上減らしていっても良いものか判断が難しいので、精神科に行って相談してもらえますか。」

まさか精神科に行くよう勧められるなんて思いもしなかったので、もう少し様子見てみてもいいですか、次の診察の時には元気になっているかもしれない、と訴えましたが、2週間も気が滅入っているというのは、心配だから、と。

「次の診察のときまでに行ってきて、精神科の先生の判断をまた聞かせてください。ステロイド薬を減らしていくのはそれからにしましょう。」
本当に親身になってくれる良い先生なのですが、このときはなんだか見放されたような気分になっていました。

かかりつけは総合病院でしたが、精神科が無かったため、近くの精神科病院へ紹介状を書いてもらいました。

病院で過ごす約3,4時間の待ち時間を暇つぶしもせず、だたぼーっと過ごしていました。
何にも興味が沸かずいつも楽しくチェックするインスタやニュースアプリも開く気になれないのです。
暇という認識自体が無くなる感覚で、何もしなくてもあっという間に時間が過ぎていました。

その頃から自分のこの気分が落ち込んでいる状態についてネットで調べるようになりました。
精神科についても調べて、抗うつ剤についても知りました。
抗うつ剤は初めは吐き気等の副作用が出やすいことや、相性の良い薬に合うまで色々な薬を試すことになることや、症状が良くなってからもしばらくは抗うつ薬は続けるものだということを知りました。
これ以上薬を増やしたくないという気持ちや、もし吐き気が起きたら持病の好酸球性食道炎の悪化の引き金になるかもしれない、と思うと抗うつ薬は絶対に飲みたくないし、精神科にも行きたくないと心底思っていました。

ステロイドが原因だったとしたら、そのうち良くなるだろうに、精神科に掛かる必要なんてあるのだろうかと思いながら。
受診は不本意でしたが、紹介状まで用意された手前、行かない選択肢はありませんでした。
精神科病院の初診には電話予約が必要で、そのこと自体がその頃の私には多大な労力が必要なことでした。

それでも必死に電話をして、取れた予約は1か月以上先の3月末でした。